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スポーツ傷害とは?

スポーツが原因で起こる傷害は、『スポーツ外傷』と『スポーツ障害』の2つに大別できます。

『スポーツ外傷』は、転倒・衝突などの1回の外力により損傷されることです。直接衝突などで起こる場合もあれば、スポーツ用具を介して起る場合もあります。また、膝の靭帯などは転倒・衝突がなくても、損傷することがあります。

『スポーツ障害』は、比較的長期間に繰り返えされる過度の運動負荷により生じる筋・腱・靭帯・骨・滑膜などの慢性炎症です。

 

一般的なスポーツ障害の種類

ラグビーなどのコンタクトプレーで体幹を押されたり、ぶつかられたりして起こりますが、脱臼や骨折がなく、神経症状も生じない場合を、頚椎捻挫といいます。骨や神経に影響が及ぶとバーナー症候群・頚椎椎間板ヘルニア・頚椎、頚髄損傷の『外傷』となります。

『外傷』としては、上腕骨が肩甲骨から前方に脱臼する『肩関節前方脱臼』がありスポーツでは、ほぼ前方への脱臼となります。他にインナーマッスルといわれる筋肉の腱におこる『肩腱板損傷』、『リトルリーグショルダー』といった成長期の軟骨の損傷は、『障害』の1種といえます。

『野球肘』、『テニス肘』といった『障害』が聞きなれているものかと思います。『気を付け』の姿勢から手のひらを前に向けたときに、肘の内側(小指側)の痛みなのか、外側(親指側)の痛みなのかでスポーツ動作や練習量を見直す必要があります。

神経症状がある『腰部椎間板ヘルニア』、『腰椎分離症状・すべり症』といった骨の連続性の破綻した症状、『筋・筋膜性腰痛』といった明らかに神経や骨に異常が認められない場合もあります。

膝を支える靭帯や半月板の損傷、膝蓋骨(お皿の骨)の亜脱臼、また成長期の『ジャンパー膝』『オスグッドシュラッター病』、腸脛靭帯炎、鵞足炎、棚障害といった『障害』と多くの症状があります。

足首の捻挫は、多くのスポーツ選手が経験している靭帯の損傷です。また、疲労骨折や衝突性外骨腫といわれる、骨同士のぶつかり合いから『とげ』のような骨ができてしまうこともあります。

ジュニア期に注意したいスポーツ傷害

主なスポーツ傷害

骨の成長が未発達で軟骨に障害が生じるものです。 『リトルリーグショルダー』に代表される肩の軟骨障害、『野球肘』・『テニス肘』の肘への腱・軟骨障害、膝の『オスグドシュラッター病』、腰部の『分離症』『すべり症』などオーバーユース

ジュニア期の注意点

ジュニア前期は、身のこなしやバランス能力の習得の反応が高く、そういった内容をメニューする。
ジュニア後期は、呼吸循環器系の持久力の反応が高く、筋力の反応は青年期になってから反応なのでその特徴をとらえたメニューを中心に行う。筋力強化は急がなくてもよい。負荷の量を調節すること(重さが重すぎる・回数が多すぎるようにならないようする、休養日(練習はしないが、ミーティングのみする、または他の競技を楽しんで行うなど)

簡単トレーニング

筋力トレーニングは、自分の体重やペアになって2人組で行うもので十分です。
競技のパフォーマンスのため、また傷害予防のための両方を考慮したうえでの姿勢・正しいフォームの習得、ウォーミングアップ・クールダウン・ストレッチング・アイシングなどの日常化(子供任せにしない、指導者が付き合う<強いチームはここが違う!>)、身のこなしアジリティを常時メニューへの位置づける。
食べるトレーニングとして、1日練習の昼食や合宿時に指導・実践させる。(保護者も一緒に)

応急処置

スポーツ現場の応急処置

スポーツ現場で必要な応急処置は、一般の救急法とはいくつかの相違点があります。

①道を歩いている人が突然倒れた場合は、倒れた人がどんな状態なのか、不明な点が多いが、スポーツ現場でおこる救急処置は、おおよそ想定が可能である。

②想定が可能であるから資器材が事前準備でき、救急体制(だれがどこに連絡する等)対応計画ができる。

③競技に応じて応急処置のシミュレーションができ、体験・練習して備えておける。

日頃より、注意して備えておきましょう。

RICE処置

転倒や衝突で組織に炎症反応がおこるが、その炎症は組織修復には必要な過程であるが、周囲組織の損傷まで拡大しないよう抑制すること。

・Rest(レスト)
安静:全身の血液循環を抑え、患部への血流量を減らし、固定で動揺を防ぐ。

・Icing(アイシング)
冷却:一時的に代謝レベルを下げ低酸素症を抑え、血管を収縮させ血流を最小限に抑え発赤・熱感・腫脹を抑え、感覚を麻痺させ疼痛を軽減する。

・Compression(コンプレッション)
圧迫:損傷した細胞や毛細血管から細胞液や血液の漏出を抑える。

・Elevation(エベレーション)
拳上:患部を心臓より高く上げ、患部への血流を緩やかにし、患部から静脈の流れを促進する。